のれんはレストランや飲み屋といった飲食店、そして小売店舗の入り口にかかっている布切れです。
  のれんは店のアピールとして使われるだけでなく、目隠しや日よけ、さらにはインテリアにもなります。
  一枚の布なのに、素敵で個性的なインテリアになるので、店舗だけでなく個人で使われるケースも多いです。

  平安時代から日本人はのれんを使用しており、江戸時代に入って識字率が高くなると
  文字の入ったものが広く使われるようになります。
  かつては使用を禁じられていた色もありましたが、現在は誰もが自由にのれんをアレンジし、使用しています。
  用途も様々で素材も幅広いものが使われていますが、そのなかでも麻は多くののれんに使用されています。
  麻は吸水性、速乾性や耐久性に優れており、屋外で使用する素材として優秀です。

  さらには抗菌性もあるのでカビを防ぐ機能も備えています。
  保温性もあるので、内側の温度を一定に保つメリットもあります。
  屋外で使用すると気になるのが汚れです。特に雨が降った後や風が強く吹いた後などは
  埃や汚れが暖簾に付いてしまうこともあります。
  汚れがひどい場合、新しく新調し直すことを検討することもあるかと思いますが、
  麻の暖簾は洗うことができるので安心して繰り返し使用することができます。
  洗う際に気をつけたい点として、まず他の物と一緒に洗わない事が挙がります。
  色移りしやすい素材ですので、必ず暖簾だけで洗うようにします。
  また長い時間をかけて絞ったり脱水をかけてしまうと、シワになりやすいです。
  速乾性に大変優れている素材ですので、脱水せずに軽く絞って風通しの良い場所で陰干しすることが大切です。
  完全に乾いてしまう前に、暖簾をアイロンがけすると、シワがひとつもない新品同様の状態になります。
  せっかくの暖簾を大切に、長く使用するためには正しい洗い方をすることが大切です。
  洗い方を工夫すれば、屋外で使用してもきれいな状態をキープすることができます。