のれんに使われる様々な生地の種類

のれんで暖かさを出すことはできる?

天然繊維の生成りのれんは暖かさがあります。
生成りは無地染め綿のことで、製作工程で漂白をしないという特徴があります。

 

よく見る真っ白な天然素材の生地は、製作工程で漂白した生地で、漂白を行わないことで
綿本来の色や風合いを自然に近い状態で表現することができます。

 

地色はクリーム色の生地で、染めていないため生地本来の色となります。

生地本来に使用している素材の色であったり、素材の細かい屑などが表面に残って
黒く小さな点ができることもありますが、それは素材がそのまま持っている素朴な風合いとなり、生地の特徴となります。

 

この特徴的な色は、素朴な印象を与え、飾ることがかなくおしとやかさがあるため、様々な場所で使用可能です。
のれんの染色方法として使うこともでき、のれんとして使う場合には、目に飛び込んでくる色ではなく、
ただそこにあるものとしてのたたずまいがあったり、風合いから暖かみを感じたり、風に吹かれて揺れても
風景を邪魔することもありません。

生成りのれんの雰囲気

 

漂白工程を省いているため、光のあたる角度により綿の色合いが変化したり、使い込むことで表情も
変わりやすくなるので、のれんをかける建物と一緒に風合いが変化していく様子を楽しみたい場合にも適しています。

のれんの歴史を知りましょう

のれんが一番古く存在が確認されているのは平安時代で、庶民の生活を描いた絵巻物の中に
部屋を仕切ったり、雨風を防ぐために描かれています。

 

一説では、縄文時代にはすでに原型となるものが風よけとして使用されていると言われています。

現代のような使われ方に変化を始めたのは室町時代で、鎌倉時代に印花綿が渡来したことが影響しており、
染め抜きができるようになった影響があるためです。

 

庶民の日用品か商売に使う道具への進化し、今のような使われ方というよりは、屋号や家紋などを描いて使用していました。

江戸時代に文字などを染め抜いて使用するようになると、看板しての役割を担うようにもなり、染色技術も発達したため、
様々な色に染め分けることが可能になったのです。

 

のれんは色により家業を表す特徴がありますが、現代では風や日差しを防ぐという本来の役割はもちろんこと、
店の看板として使用されています。

のれんの主な役割

 

デザイン性も高まり、観賞用としても使用されてることもあるほどです。
生地や色によって異なった雰囲気を出すことが可能で、生地や色なども
様々な組み合わせがあり、用途や目的によって使い分けることができます。

 

暖かみのある雰囲気をのれんで出すには、天然繊維の生成りのれんがおすすめです。
天然繊維というだけでも暖かみがありますが、漂白していない生地本来の色が楽しめ、
さらに暖かみを感じることができます。